2020年5月14日木曜日

証拠無しの批判はいかがなものか

政府提出の検察幹部の定年延長法案がメディアの激しい批判を浴びている。法案が「官邸の守護神」呼ばわりされている黒川弘務検事長の検事総長就任を可能にするための手段だとの批判である。森友問題や加計問題が検察により不問に付された後とあれば法案反対の「世論」が強いのは無理もない。しかし、具体的事実の提示無しに個人批判するのは正しいのだろうか。

昨13日の『朝日』によると複数の検察幹部は黒川氏が「事件に口を挟んだことはなく、そもそも決裁ラインにいない」と証言しているとのこと。もっとも「早くから総長候補」と見られた黒川氏のことゆえ、直接に関与しなくとも影響力皆無ではないかもしれない。しかし「官邸の守護神」視とは隔たりがある。

今朝 (14日 )の『朝日』には「普段の説明不足  疑念を生む」との見出しの江川紹子氏 ( 民主党政権時代の法務省諮問の会議で黒川氏とも仕事をした ) の意見が載っている。氏によると旧社会党出身の千葉景子法相に黒川氏は「本当によく尽くし」て、「当時の民主党政権でも高く評価されていた」とのこと。「おそらく彼は、上司にとことん仕える能吏なのでしょう」ということなら役人の鑑!とも解せられる。私はハッシュタグ ( 使い方も知らないが!) に表明された声よりも千葉景子元法相の意見を聞きたい。

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