2019年11月19日火曜日

小さい秋

庭の温州みかんが黄色に色づき始めた。苗から育てた木で地球温暖化のせいも少しはあるかも知れないが、街で売られているみかんに負けないほど甘くなる。欠点は成り年とそうでない年の差で、150個ほども成る年もあれば2個だった年もある。今年はその中間で100個近くありそうだ。夏みかんにはそれほどの豊凶の差はない。私には酸っぱすぎるし、自分がそう感じるのだから他人もそうだろうと、本気で好きだと言ってくださる一軒二軒以外は進呈するのもはばかられ、マーマレードの材料にする。一口柚子は毎年忠実に沢山の実をつけてくれる。

毎年、秋には富有柿が例外なく沢山なる。これは好評なので御近所や知人におすそ分けするのだが、今年はなんとゼロ。開花の時期に庭が真っ白になるほど雹が積もったのがその原因ではないかと思う。残った十数個は10月の台風で落果した。命がけ?で木登りする必要がなくなったのは有り難いが、先月、木いっぱいに柿が色づいているのを見てこれぞ日本の秋だと思った ( 札幌の人よ、許せ!)。

実の成る木の話ばかりで恐縮だが、小さかった山椒の木がいつの間にか背丈を越える高さになり、今年初めて実を御近所にプレゼントするほどになった。裏では勝手に増えたミョウガから数回芽?が採れた。代わりにタラの木が台風で根こそぎ倒れた。

近年、都内ではたき火は禁止されているらしい。煙が近所迷惑という理由なのか?  落ち葉は市民税で始末されるゴミとなった。今の子供たちにとって「たき火」は童謡の中だけの存在となった。時代は老人の感傷に付き合ってはいられない。

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