2019年1月17日木曜日

相撲人気は安泰か?

今朝の新聞もテレビも稀勢の里の引退の話題で持ちきりである。横綱昇進後の成績は最悪だったのにこれほど惜しまれる関取も珍しい。寡黙で忍耐の人という日本人が好みそうな人柄も大きいが、やはり久し振りの日本人の横綱ということも大きかったろう。私にとっての彼は白鵬の連勝を阻止して双葉山の68?連勝記録を守った大功労者である。

今場所は大関陣も負けがこんでおり、新旧交代の時期ということのようだ。しかし、若手の先頭を切る御嶽海も貴景勝も突き押し相撲一辺倒のようで物足りない。栃若時代に帰れと言っても仕方のないことだが、豪快な投げの打ち合いこそ相撲の醍醐味と思うのだが。

じつは栃錦も横綱になるまでは出投げや二枚蹴りを得意としていたが、横綱昇進後は押し相撲に変わった。ガップリ四つでお互い十分よりも相手に何もさせない取り口の方が玄人の評価は高いと聞いたことがある。

しかし爽快な取り口という点では、変幻自在の四つ相撲だった日馬富士の引退は残念至極である。暴力は無論良くないが、相撲の稽古など素人には暴力との見分けがつかないほど激しい。相撲界に一般社会の基準を当てはめて角界から完全追放するほどのことだったのか。相撲はスポーツでもあるが興業でもあるなどと言えば今の世の中顰蹙を買うのだろうが、何より面白くない相撲は見たくない。それでも相撲人気は安泰だろうか。

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