2018年11月14日水曜日

大谷がア・リーグの新人王に

大谷翔平が米国のアメリカン・リーグの新人王に選ばれた。しかも、1位票30票中25票という予想外の大差で。

シーズン途中に腕の筋肉を痛めたため、他の2候補より打撃の3部門 ( 打率、打点、本塁打 ) で劣っていたが、投手として4勝したことも評価されただろう。しかし何よりも記者たちの心をつかんだのは、「野球少年の熱意に共感」との新聞の見出し ( 紙名は忘れたが ) が示すように、野球が好きでたまらない少年といった彼の姿勢だろう。

そもそも米国野球界への彼の移籍は制度の切り替え期に当たったため、あと1年か2年待てば契約金が何倍にもなるはずだった。米国の代表的野球記者たちがそれを記憶していないはずがない。米国の国技である野球への彼の溢れんばかりの熱意が記者たちの心を打たない筈がない。何よりもそれを示したのは10盗塁という数字だろう。投打の二刀流にも満足せず、果敢に次の塁を奪う投手など、ベーブルースを凌ぐ前代未聞の事態だったのではないか。自国の国技へのこれほどの献身に米国人として感激してもおかしくない。

むろん爽やかな彼の好青年ぶりもファンや同僚の共感を呼んだだろうが、それで新人王に選ばれるはずもない。それでも彼がチームメイトに愛されている様子は中継画面から伝わってくる。彼の活動と人柄には米国野球界に人々の心を引き寄せる存在感がある。今後ともファンや同僚に愛される存在であってほしい ( お前はメジャーリーグへの人材流失に反対ではなかったのか! )。

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