2018年8月9日木曜日

医学系大学の合格基準

東京医科大学が男性と女性の受験者に別の合格基準を設け、男性受験者に有利になるよう男女比を設定していたとの報道がなされて一週間になる。その間、同大学の措置が男女差別だとの批判がメディアにあふれた。

今朝の新聞 ( 『朝日』と『産経』)に医師の紹介会社「エムステージ」が男女の医師にアンケート調査をした記事が載っており、回答者103人の結果は、男性受験者への優遇が「理解できる」が8.4%、「ある程度理解できる」46.6%、計65%だった ( 数字は『産経』による )。

じつは個人の発言としては、5日のTBSの『サンデージャポン』に出演した医師兼タレントの西川史子氏が、「当たり前です、これは。( 東京医大に ) 限らないです。全部がそうです」と断言していた ( インターネット『スポニチ アネックス』で私は偶然知った ) 。

氏によれば、「 ( 成績の ) 上から取っていったら、女性ばかりになっちゃうんです。女子の方が優秀なんで」とのこと。 「さらに女性医師の割合が増えたら『世の中、眼科医と皮膚科医だらけになっちゃう.........。( 女性は ) 外科医は少ないです」「だからやっぱり女性と男性の比率はちゃんと考えなければいけないんです」「男性ができることと女性ができることって違う」( 司会の関口宏の困惑ぶりが目に浮かぶ 。ここまで明言されるとは思っていなかったのでは?)。

西川発言に誇張はあろうが、とりわけ外科医など男女の体力差から女性医は少なくなりそうだ。受験生の知らない内部調整は許されることではないが、実情に詳しくない外部の批判が正しいとも言い切れない。男性が入学できない女子医大の存在が男性差別でないとすれば、共学校が男女の合格比率をあらかじめ公表すれば女性差別とも言えない。ことは医学系大学に限られない。

ともあれ、西川発言が他のメディアに完全に無視されてきたことは健全とはいえない。

0 件のコメント:

コメントを投稿