2018年8月26日日曜日

「行ってみたい時代」は?

昨日の朝日新聞の土曜版beの讀者アンケートのテーマは「行ってみたい時代」だった。何しろ旧石器時代19位や縄文時代15位から「バブル期」までの20の時代からの選択なので私に予想は困難だった。

1位と2位が「高度経済成長期」と「バブル期」だったのは意外のような当然のような。前者が男性、後者が女性の支持者が多いとか。日本人が初めて豊かさを手にし始めた時代とあれば当然なのか。教員の我が家でもその例外ではなかった。

3位から5位は「平安時代」「幕末」「江戸後期」である。実際にそこで生活するのは現代人には容易ではなかろうが、なるほどテーマは「行ってみたい時代」であって「住みたい時代」ではなかった。6位の「安定成長期」( 1974年~80年代半ば ) を除けばすべてマイカーもエアコンもない時代だった。さすがに戦中戦後の窮乏時代は「行ってみたい時代」20に入らなかった。

以前に紹介したことがあるかと思うが、福沢諭吉が自分は「1代で二世を経験した」 ( 大意 ) と書いている。封建の世と文明開化の世を経験した福沢ほどではないが、私の世代は窮乏時代と物資が溢れる時代の双方を経験した。望んでも毎日は米飯は食べられなかった時代が「行ってみたい時代」に入る筈もない。

それでも同世代の友人の集まりで、「我々も1代で二世を経験したが、それはそれで悪いばかりではなかった」と発言したら反論はなかった。懐旧の情のなせるわざなのだろうか。

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