2017年12月26日火曜日

大相撲の混迷

日馬富士の暴力事件に発した大相撲の騒動は貴乃花親方の処遇を除けばほぼ終結しそうである。当事者の立場により細かい部分の真相は食い違っているが、もう意外な結末ということはあるまい。

これまでこのブログで書いたように私は日馬富士の相撲が好きであり、人物も真面目と感じていた。今でもその評価は変わらないので彼の引退は残念であり、本人も国籍を変更してまで親方になる方向だったと聞く。しかし横綱が暴力行為に及んだとすれば引退は止むを得ないかも。

白鵬がその場に居合わせながら制止しなかったとして減俸処分となるという。俊敏な日馬富士の突発的行動をどの程度制止出来たかには疑問もあるが、最近の白鵬の横綱らしからぬ取組やその後のマナーには目に余るものがあると感じていた。今場所も頻発した張り手とかちあげ (  特に前者 ) は48手では認められているかもしれないが横綱としては見苦しかった。とりわけ遠藤との取組は彼の高い人気が気に入らないのか張り手にかちあげと気品も何もあったものではなかった。優勝40回し一人横綱として角界を支えたとメディアが持ちあげ、本人もそう思っているようだが、相撲の評価は100米を何秒で走ったというような絶対的な基準ではない。彼がいなければ日馬富士や鶴竜や稀勢の里の優勝回数が増えただけである。

貴乃花親方はモンゴール出身力士の現状に危機感を抱いて頑なな態度をとってぃるのかもしれない。しかし国籍が問題なのてはなく、あくまで個人が問題なのである。もっと説明を尽くす必要がある。観客席も日本人力士に一斉に拍手を送るといった行動は慎まなければならない。


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