2014年8月26日火曜日

甲子園大会の東北代表

今年の甲子園の高校野球大会は大阪桐蔭の優勝で終わった。今年は東北六県からの五校が途中まで残ったので、もしや東北から優勝校もと期待したが、やはり今回も期待を裏切られた。毎年のように優勝旗が白河を越え東北にと期待した時期もあったが、駒大苫小牧に先を越された。酷暑の甲子園での連戦は東北勢には厳しいとは思う。

東北勢が決勝戦まで勝ち進んだことが何回あるかは知らないが、大田幸司投手( と、のちスワローズで活躍した八重樫捕手 )を擁した三沢高校と、小さな大投手と呼ばれた田村投手を擁したいわき高校の二度の東北勢の準優勝は忘れられない。その後もダルビッシュを擁した東北高校など東北勢の活躍は続くが、野球有名校で、選手も東北出身でない者が多いと聞く。今年も利府高校以外は( ? )その例に漏れなかったようだ。

高校野球の名勝負と言えば私の知る戦後だけでも枚挙に暇がないし、優勝戦が十八回引き分け、再試合となったことも他に例があるかもしれないが、三沢高校の場合あわや優勝旗を手にするところまで行ったこと、ハーフ( 混血 )の太田投手が女性の黄色い声援を一身に集めたことなどで話題を呼んだ。自分の人気が実力と無関係と知る大田幸司には、翌年プロ野球に入団すると最初から一軍に加えられた上にオールスター戦にファン投票で選ばれたことは不本意の極みだったろう。それに耐えてその後プロ野球で活躍した( 八重樫ほどではないが )のは立派だった。

時代が変わり、もはや選手を全国に求めないと甲子園での優勝を望めないとすれば寂しいことである。それだけに三沢高校といわき高校の健闘を私は忘れない。

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