2025年6月14日土曜日

 英国の「安楽死法案」の行方

  昨夜(6月13日)、NHKのBSの『国際報道2025』の時間に英国の国会で審議中の通称「安楽死法案」の審議が報道されていた。

 私のこれまでの知識ではヨーロッパでも「自殺幇助」を認める国はオランダとスイスと聞いていたが、いまやベルギーをはじめ北欧諸国にも広がりつつあるらしい。英国の今回の法案(18歳以上の国民で、余命6ヶ月未満との条件)に対して国民の支持率は7割とのこと。しかし反対も強く、身障者などを中心に「パンドラの箱を開ける危険」、「弱者に死を強要する風潮を生む」との反対も強いようだ。

 他方、我が国では昨日の新聞に「ALS 嘱託殺人、上告棄却」との見出しで51歳の難病の女性に依頼されて嘱託殺人の罪に問われた47歳の医師に最高裁は、下級裁の「懲役18年」の判決を承認したとのこと。記事以外の裏の事情は知らないが、これでは街頭での無差別殺人への刑と変わらないではないか。いくら何でも先進国の動向と違いすぎると感ずるのは私だけだろうか?これでは我が国で安楽死が認めらるのは限りなく遠いようだ。

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