NHKが「放送100年」と題して先週から夜のゴールデンアワーに、第一回は政治を含む世相の変転を、昨夜の第二回はオリンピックとプロ野球を中心に過去65年間?のテレビ放送の映像を再現していた。昨夜のスポーツ篇もオリンピックでの日本の選手たちやプロ野球の選手たちのの活躍の映像も懐かしかったが、第一回の世相篇も軽井沢の連合赤軍と警察の死闘(事実、警察側に死者が出た)を中心に当時の世相が再現され、私に強烈な印象を与えた。
私が大学に入学した1950年代後半の頃は学生運動では日本共産党の影響が支配的だった。当時のキャンパス内の学生寮に級友を訪ねたら政治論議の最中で、双方がしきりに「党が」「党が」を口にしている有様。共産党の影もなかった田舎の高校を卒業した私は当惑するばかりだった。渋谷のハチ公前広場での無届け集会?に参加して警官隊に道玄坂の中ほどまで追われた時は本当に怖かった。
その後の学生運動の「代々木派」と「反代々木派」の対立抗争は報道で知るのみだったが、「連合赤軍」の「山岳アジト」での仲間の処刑などの影響で少なくとも左翼学生運動は大衆には無縁のものとなった。それが大学紛争でふたたびクローズアップされた時には大きな話題になったが、大衆の理解と共感を得ることは少なかったと思う。大学人の末端にふたたび加わっていた私は今度は糾弾の対象となっていた! それも含めて私の世代はあの時代に無関心ではいられない。
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