テレビ東京の週一回の番組『ポツンと一軒家』を毎回愛聴している。私自身は都会人で地方の実情を多少とも知りたいと思うことも一因だが、それを抜きにしても山中に孤立して住む人たちの生活力や勤勉さに毎回心を打たれるからである。
毎週見るたびに、先ずわが国土がいかに山がちであるかと感じ入る。そこに設置された道路は無論狭い。それでも奥地までの道路は舗装されていることが多く、ガードレールが設置されている場合も少なくない。地方当局も住民の離村を防止するため努力を惜しんでいないことがわかる。それでも現在の「ポツンと一軒家」もかつては何軒かの集落の一部だったケースが多い。どの家も自動車(軽トラが多い)を所有しているが、それでも離村の大勢は阻止できなかったということだろう。
何よりも感心するのは住民(ほとんど老人)の器用さ。そもそも家自体を改築した人が少なくないが、祖先伝来の家屋でも内部はかなり改装されているし、大きな工事以外はほとんどが独力での階層である。その勤勉さには頭が下がる。
山中に残るにせよ、平地に移住するにせよ、残りの人生の多幸を願わずにはいられない。