2024年12月3日火曜日

PFOAについての報道

 最近各地で健康への被害の恐れが問題となっているPFAS(有機化合物)についてNHKスペシアル『追跡PFOA汚染』を見た(PFOAはPFASの中でも最も危険視される種) 。                                          最初にPFAS残留への危惧がメディアに取り上げられたのは各地の米軍基地でのアワ消火剤としての使用の影響ということだった。東京では横田基地の水系にある国分寺市などが影響を受ける代表で、我が多摩市は多摩川を隔てているので安心だろうと内心ホットしていた。ところが最近の調査では日本の各地の井戸などでPFASが混入していることが分かってきた。実はPFASは消火剤としてだけでなく、フライパン、防水服、半導体などで泡活性剤として使用されていたのである。

 番組は代表的な使用企業としてエアコンの大手製造企業の「ダイキン」を取り上げていた。米国では2000年ごろから一部企業で対策が取られ始めていたのに、ダイキンをはじめとする日本の企業と地方自治体はPFASの健康被害が確実とまでは言えないことを理由に今日まで対策を怠っていたという。被害がまだ確実ではない段階で使用中止したくないことは企業として理解できないではないが、自治体まで口をつぐんでいたとは.............。

 NHKはメディアの中では企業や政府の問題点を先頭きって指摘するほうではないとの印象も無いでもなかったが、今回は他局に先駆けて問題提起したのは評価すべきだろう。

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