韓国の尹大統領による戒厳令騒ぎは「初めは脱兎の如く」始まったが、2日間で一応の終止符が打たれた。解決までには未だ曲折が有りそうだが。
同国では軍政にさよならした後でも朴槿恵大統領と武鉉費?大統領と二度の大統領罷免騒ぎがあった。日本や英国の民主制と異なり、大統領と議会が相互に無関係に選ばれるという制度的な問題もあるようだが、与野党間の対立の激しさは日本とは違うし、まして与党と陛下の反対党(her or his majesty’s loyal opposition)が争う英国の国政とは大違いである。
韓国のそうした与野党対立の激しさの原因にはもう一つ北朝鮮の存在があると私は見ている。現在の野党(共に民主党)の李在明代表は「北朝鮮への不正送金に関わったことも指摘される」(「東京新聞」12月8日)。北が韓国の政治の混乱を目指すのは不思議でないが、韓国の野党勢力は政権党の弱体化のため時に北の別働隊の役を演じる。済州島事件以来の「韓国の民主化運動」には金大中氏のような純粋な人ばかりではないと私は考えている。
0 件のコメント:
コメントを投稿