2024年4月7日日曜日

松江原発の再稼働は危険

  今朝の東京新聞の『こちら特報部』という欄に松江原子力発電所の活動再開可能性の記事がかなり大きく報ぜられている。再稼働に内心は積極的な行政側と反対派ないし慎重派が対立しているという。

 私は原理として我が国の原子力発電に反対はしない。東日本大震災でも牡鹿半島の女川原発は周囲に迷惑をかける事故は起こさなかったし、福島第一原発の場合も東京電力が堤防をあと数メートルケチらなかったら悲惨な結果を避けられた可能性はあったようだ。しかし、松江原発の再稼働には反対である。

 原発と松江市の距離は10キロメートル、クルマで30分しか離れておらず、避難計画が必要とされる30キロ圏内には約45万人の住民がおられるとのこと。同じように周辺人口の多い茨城県の東海原発とともにひとたび重大事故があれば影響は多大だろう。それだけではない。松江市には美しい松江城と小泉八雲の旧居がある。どちらも文字通り国の宝と言ってよく、壊れたら再建するといった話ではない。

 全国には原発を招致してでも地域の衰退を防止したいと考える自治体はあろう。それに口出しはしたくないが、日本と当該地域の魅力を構成するような文化遺産を原発の危険にさらしたくない。

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