2024年2月24日土曜日

世代によるウクライナ評価の違い?

  ロシアによるウクライナ侵攻から満2年を迎え、新聞各紙もテレビ各局もロシアやウクライナの専門研究者たちの発言を載せている。以前から何となく感じていたが、研究者の年齢によってロシアを強く批判する若手と、ロシアへの全面的批判に踏み切れない年配者に分かれるかに見える。

 一昨日の朝日新聞の『交論』という欄に、若手の広瀬陽子慶大教授と年配者の塩川伸明東大名誉教授の2人の論考が載っており、どちらも無論専門研究を生かしたものだが、世代差を感じさせられた。前者の論旨はこの2年間の主流派メディアのそれ(むしろその形成に同氏も寄与した?)に近いので省くが、後者は10年前の「マイダン革命」を大半のメディアのように腐敗した親ソ派政権を打倒した民主主義革命と解する若手に対し、「不法なクーデターだという見方も」あるとし、「最終局面では暴力の要素が増大した」とする。

 私はロシアやウクライナの政治の門外漢だが、マイダン革命で権力の座を追われた親ソ派政権も国民の投票で選ばれていた筈。国民を怒らせた彼らの腐敗も現政権でも変わらず続いているようだ。メディアが物事を善と悪の対立と描きたがるのは毎度のことではあるが.............。

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