2024年1月25日木曜日

 「友軍の砲火」による死

  最新の報道によれば、ロシア軍の捕虜となっていたウクライナ兵65人を乗せたロシア軍の輸送機がウクライナ軍のミサイルにより撃墜され、ロシア人の関係者9人を含め全員が死亡したという。ウクライナ側はまだ責任を明言していないようだが否定もしていない。戦場の混乱の中では友軍を攻撃してしまうことはあり得ること。英語では (death by) friendly fireと呼ぶ。戦死はどんな場合も心痛む災難だが、ようやく故国に帰る喜びに浸っていたであろうウクライナ兵には何ともむごい結果だった。現在の戦争に終止符が打たれない限り、類似の状況下での死は続くだろう。

 ソ連の解体以来、西側諸国はロシアを敵視はしなかったが大国の待遇を認めることをせず、ロシアの自尊心をいたく傷付けた。NATO加盟国は15カ国から30カ国に増え、ウクライナが31カ国目となることをロシアが甘受すると思うほどに鈍感になっていた。ウクライナ戦争は3年目に入っても終わる兆しが見えず、両国民の苦難は続いている。またウクライナ危機は国際政治における中国と北朝鮮の地位をますます向上させている。

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