毎年のことで今年だけではないが、脊梁山脈を挟んでわが国の太平洋側と日本海側の気候の違い、その不公平さには心が痛む。今年も太平洋側は好天続きだったのに(農業などには良い事ばかりではないが)、日本海側は災害をもたらす天候不順の日が少なく無かった。これからの冬にはその不公平は極大化する。
今月4日のNHKの「映像の世紀」は、『田中角栄 列島改造の夢と転落』だった。新潟県の子ども7人の農家に生まれて十分な学歴の無い少年が、文字通り刻苦勉励して首相になる物語は周知の通りだが、政治家としてのその出発点が群馬県と新潟県を分つ三国峠を切り開く(のちに道路トンネルとして実現)であり、その延長が『日本列島改造論』だった。
今太閤とまで囃されたその人気は「オイルショック」に起因する「狂乱物価」で急降下し、さらに「ロッキード疑惑」などの「金脈問題」で地に落ちた。しかし、東京をはじめとする太平洋側の大都市の側の評価が正しいかという私の疑問は消えない。
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