2023年10月22日日曜日

パレスチナに二国家共存は夢か

  ガザ地区をめぐるハマスとイスラエルの対立抗争は一向に沈静化しない。イスラエルにより封鎖されたガサにようやく20台の物資補給のトラックが入境したが、無いよりまし程度の量。 メディアは当然にガザ住民の窮状を連日伝えるが、問題解決は遥かに遠い。

 ハマスは200人とも言われる人質のうちの2人の米国人を解放したが、問題解決のためのそれ以上の人質解放を拒んでいる。今回の衝突の一半の目的が人質獲得にあった以上当然かもしれないが(軍事力で勝つ可能性はないので)。

 国際連盟下にパレスチナを委任統治した英国政府はアラブ人の反感を恐れてシオニズムによるユダヤ人の帰国を歓迎しなかった。第二次世界大戦後も1947年のイスラエル建国までは変わらなかったのでユダヤ人の反英運動はアメリカ映画『栄光への脱出(原題はエクソダス)』に描かれたように英軍施設の爆破にまで及んだ(ただし直前に予告)。

今朝の朝日新聞に珍しく襲われた側のイスラエルのキブツの惨状が紹介されている。半世紀前に成員の平等を基とする共同体としてある種理想社会のように受け取られていたが.............。

 問題の解決は絶望的のようだが、アラブ諸国も大半はパレスチナでの二国家共存を認めているのだし、イスラエルがガザ侵攻を断念し、ハマスが人質を全員解放することから出発する他はあるまい。

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