2023年9月15日金曜日

不登校児の増加

  最近、不登校児の問題がメディアで取り上げられている。たまたま今朝のテレビ番組で全国の小中学校で年間の総数が21年度は24万5千人に達すると報じていたので、これは容易ならざることだと感じた(十年前より小学生は3.6倍。中学生は1.7倍とか)。年々日本の人口が減少し、したがって就学児も減少している中で増加とは、ご家族の困惑が思いやられる。

 不登校児の増加の原因はむろん単純ではないだろう。今後の究明に期待すべきである。しかし、その一因として私は少子化があるのではと推測している。

 兄弟姉妹の関係は無論それぞれの家庭で一様ではないが、親子関係と異なりある種の生存競争の側面もあるのではないか? 私には姉妹はいないが、兄たちとは当然喧嘩もあったし、親の愛の奪い合いの側面も皆無ではなかったと思う。その意味で家族も極小の社会の側面を持つ。しかし、少子化によりそうした経験が稀な児童が就学すれば戸惑いは生まれるだろう。現在の少子化のもと1クラスの児童数は減少していても、教師の個別的対応には限度があろう。問題解決への道は簡単では無さそうだ。

訂正 前回、小津安二郎を康次郎としたのは誤りでした。恥ずかしい!

0 件のコメント:

コメントを投稿