2023年8月22日火曜日

もっと早く実地体験を!

 私は小中高を通して学力ではさいわい上位グループに入れたが、運動能力はやっと中位程度だった。そのため運動会はあまり楽しくなかった。教室ではぱっとしない級友たちがすばらしい走りを披露するのを眺めるばかりだった。

 今朝の『朝日』の多摩版(ほかの版も?)に、「働く経験 社会と接点、 自信を」との記事が載っている。「不登校などの中高生に NPO、足立で取り組み」との小見出しにあるように、「発達障害や不登校などの中学生に働く経験を積んでもらう試み」が足立区で導入され、「賃金という対価を得て自信を深める」子もいるという。

 かつては小学6年ののち高等科2年で社会に出る生徒が農村などでは普通だった。しかし今では高校は准義務化。短大を含めれば大学進学者は半数に達したと聞く。しかも中高で習う授業内容は高度化している。これでは学力の低い生徒は立つ瀬がない。しかし、社会に出れば手先が器用とか根気があるとか、学力以外の能力の方が役に立つケースは多いだろう。学力の高くない生徒に自分の能力への自信を回復させる足立区の試みは全国に拡大されて良い。

 私が高校生の時、郵便局から学校に宛名書きの大量アルバイトの募集があり、多くの級友と参加した。ところが文字を書くスピードの遅い私への支払いは平均以下だった。支払い係の局員は遅くとも間違いがない方が良いと精一杯慰めてくれた!

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