広島で開催されたG7サミットが終了した。秘話というほどではないが、その舞台裏の一端も明らかになってきた。メディアの世論調査によれば会議を主宰した岸田首相の評価も上昇気味らしいが、個人や政党にとってどうこうよりも被爆地広島に光が当たったことが何より喜ばしい。
むろん全てが良かったと言うつもりはない。とりわけ原爆の全面禁止を訴えてきて人たちにとっては核兵器の戦争抑止効果を是認したと解せられる宣言は納得しがたいだろう。しかし私は日本人も人類全体も香港人の悲運を肝に銘じなければならないということを第一に考えたい。
何よりも世界のリーダーたちが原爆資料館を視察したことを重視したい。百聞は一見にしかずの諺どうり、遺品や写真による見聞でも原爆の印象は強烈である。たった40分の視察という感想もあろうが、それでもオバマ大統領の10分と比べれば進歩である(10分とはいえ先例を作ったオバマ氏には感謝する)。
ゼレンスキー大統領の同時訪問はある意味でG7サミットの広島開催の意義から世界の関心を「ハイジャック」するものだった。広島訪問が、「勝利するまで戦う」との彼の決意が含む危険を彼に認識させただろうか? そうであれば良いが.............。
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