岸田首相の秘書官を務める長男が首相公邸で親族と? 羽目を外して更迭された。実質罷免と言える。罷免に値するかどうかはともかく、なんとも軽い人柄で秘書官が適任とは思えない。たしか、2.26事件の凶行の場にもなった建物で、公的機能の大半は新しい官邸に引き継がれているが、一部は残っていたようだ。私はむろん公邸内部をみたことはない。 未だ官邸だった時代に中国人の若い同業者を乗せて都心案内のため官邸前を通ったことがある。あれがPrime Minister's Residenseだと説明したら、How small !と驚かれた。何でも巨大なものが好きな中国人には驚きだったのだろう。
しかし、旧官邸が大きくないと言っても、外見では英国首相の官 邸( 住所名でDowning10とも呼ぶ)は一般の住居と見紛うばかりである(内部は広大とか)。留学時に学界の大先輩(恩師ではない)を官邸前に案内したことがある。見物は3度目ぐらいだったが初めて表札を読んだら大蔵大臣( first lord of treasury)となっている。そんな筈はないと思ったが、間違えたら先輩に失礼千万なので立番の警官に恥を忍んでPrime Minister's House ?と聞いたらYes Sirと返された。すると大先輩が、そういえば恩師のI先生に英国首相はむかし大蔵第一卿と呼ばれたと習ったとのこと。もっと早く思い出して欲しかった! なお現在はテロを恐れて官邸直前までは入れないようだ。昔をいまになすよしもがな.............。