2021年7月27日火曜日

母国に弓を引けるか?

  いつの間にか昼寝し、目覚めてテレビをつけたら卓球の伊藤美誠選手が試合をしている。昨夜の混合ダブルスの激闘の再映かと思ったら新しくシングルの試合を闘っていた。昨夜の疲労は残っていないのかと驚いた。相手は東アジア系の女性で、画面の国籍表示はPORとあった。はてどこの国かと迷ったが、試合の途中なのでアナウンサーも事新しく国名に言及しない。やっと終了してからポルトガルと判明した。

 卓球王国の中国を代表するプレーヤーになるのは至難であり、彼女はポルトガルの国籍を取って代表となったのだろう。その例は珍しくないようで、数年前、ドイツの卓球代表4人のうち3人が中国名だったことを覚えている。大坂なおみ選手のように元来二重国籍であれば日米どちらの国の代表となってもおかしくない。しかし日本人でメダルを目指して国籍を変えた者は、お笑い芸人の日本人がカンボジャ人として出場したことはあったが、他に知らない。同胞からは母国に弓を引くものとして冷たい目で見られるだろう。

 オリンピックに出場するため国籍を変えても非難には当たらない。そもそもオリンピックは個人間の闘いであって国家間の闘いではないのだから。しかし母国代表との対戦はありうる。そのとき日本人なら????。

 私を含めて日本人が卓球王国の中国に勝って国を挙げて祝っている( 今朝、テレビ三局が同時間に昨夜の試合を再映していた!)。これは国として強みなのか弱みなのか?

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