2014年2月23日日曜日

大雪のあと考えたこと

ご存知の通り関東地方は二度の大雪に見舞われた。東京の都心部では積雪量は二度とも27センチだったそうだが、拙宅のある多摩東部では前回は都心と同程度だったが、今回は三十数センチはあった。それでも一メートルを越えた山梨県などに比べれば、泣き言など言っていられない。

今回は泣き言を言いたいのではない。関東各地の雪害とくにハウス栽培への打撃がテレビなどで報じられた。そうした農家の被害と心労は大変なものであろう。しかし、山梨県のぶどう作りのハウスの被害を見聞する度に、そもそもぶどうにハウス栽培が必要なのかとの感想を禁じえなかった。

むろん野菜の供給にハウス栽培を除外することは最早非現実的だし、ぶどうの場合も早期栽培で少しでも多くの収入を得たいとの関係農家の願いは無理も無い。むしろ高価でも早く食べたいというわれわれ消費者の方に問題を感ずべきかもしれない。しかし、いちごのハウス栽培の場合、私には被害農家への同情を感ずることができない。

むかし、いちごは晩春から初夏にかけての果物だった。それがハウス栽培の普及でその時季には店に見かけなくなった。冬にいちご栽培をすることに反対しないし、反対出来るものでもない。しかし本来の旬の季節に店頭に無いのは行き過ぎとしか思えない。冬のいちごの高価な果物との印象を貶めないためと勘ぐりたくなる。そこには消費者への配慮は感じられない。政治家には間違っても大雪被害のイチゴ農家への被害補償など言ってもらいたくない。

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