とはいえ、韓国では犬料理が好まれていると聞けば顔を顰めてしまう日本人が少なくないのでは。食材として飼育された犬と聞くので、牛や豚を食べるのと違いはない。犬は有史以来の人類の友だったと言っても牛や豚も同じようなもの。要は食習慣の違いに過ぎない。私自身イナゴは食べられるが、殆ど見分けがつかないバッタを食べさせられたら怒るだろう。
私宅から三十分ほどの百草園への道は、これが東京の一部かと思うほど牧歌的(?)で、じじつ乳牛を飼う牛舎がある。そこの牛とくに子牛を見ると、これより可愛い動物が居るだろうかと思う。何年かのちにそれを平気で食べている自分を想像すると内心忸怩たるものがある。聖書で(?)家畜とされる牛や豚は食して良いが、鯨やイルカはいけないと欧米人が責めるのは身勝手だが、近海はともかく南極捕鯨まで日本の食文化だと言うのも通りにくい理屈ではある。人間が感情の動物でもあることを考えると、規模の縮小をはかる以外の名案は無いようだ。
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