2019年5月6日月曜日

「ポツンと一軒家」の魅力

日曜日の夜のテレビ朝日の番組に「ポツンと一軒家」という旅番組??がある。まだ番組開始後いくらも経てないらしいが、最近、とくにNHK大河ドラマの「いだてん」が面白くなさそうなので ( 未見!) 、「一軒家」を見ることが重なった。先日のテレビ視聴率番付では何と5位?を占めており、費用対効果を考えればスタッフには金一封ものだろう。

番組は毎回制作スタッフが、衛星からの画像で発見した文字通りの山中の一軒家を2軒訪ねるというもので、ある意味他愛の無い番組ともいえるが、大都会のマンションの住民の対極とも言える山中の一軒家に住む老人たちが孤立し不便な生活をおくる理由には毎度感心させられる。

昨夜の場合、1番目のケースは和歌山県の奥地の道路の終点からさらに山道を2キロ歩く一軒家に孤り住む老人の場合だった。妻は足を痛めてもう20年?も麓の集落に住むが、当人は先祖の建てた家を捨てることもならず住んでおり、途中の五つの小橋は全て手作り。絶え間無い道路補修も自分でおこなっていた。

2番目の山口県のケースでは、他の多くのケースと同様に狭い山道が辛うじて住居まで通じているが、約300年前に先祖が開いた2000坪の田圃をイノシシやシカの被害を受けながら守って夫婦で住んでいた ( 冬には自力で道路を除雪!)。

番組に登場する人たちはたいてい「ポツンと一軒家」を見ていて ( そんな一軒家にも必ず電気はきている )、いつか取材されることを夢見た?ケースが大部分だった。かつては一帯に住んでいた隣人たちが家を捨てて麓で暮らす中で独り残留した理由の一端は立派な造りの家を見てある程度納得した。それにしても何を買うにも軽トラックで山道を往復する不便さの極致の生活に耐える人々には毎回尊敬の念を抱くことが多い。番組の人気の秘密もその辺りにあるのではないか。

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