東京新聞 ( 2月10日 )によれば、もっと慎重な手続きが必要だったとは認めているが校長は 「服育」という教育方針を挙げている。「子どもたちが高価な物を扱えば所作もよくなる」のであり、「泰明小学校だからこそアルマーニの高級な制服が適している」との信念を校長は堅持しているようだ。
常識的には公立学校で高価なブランド服を実質強制するのが問題なことは言を俟たない。自由意志で入学する私立校とは基本的に異なる。島崎藤村や近衛文麿らを卒業生に持つ名門校といえども例外では無いはず。ただ、同校は本来の学区外でも中央区の住民であれば児童の入学を拒まない「特認校」で、言わば私立校に近い存在のようだ。そのため入学可能をウリにする貸しマンションまである地区のようだ。想像だが、ブランド服に反対する親はもはや少数派なのかも知れない。
それでも公立学校がブランド服を実質強制するのには疑問を禁じえない。「所作」は良くなるかも知れないが、子どもが妙なエリート意識を持つ可能性はあるのでは無いか? その昔、西洋料理の食卓マナーを身に付けさせるため学生に一流ホテルの料理を経験させた大学の例もあったと聞くが、レベルの違う話のようだ。
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