2026年10月6日火曜日

 「文明化の使命」

  西欧諸国による帝国主義支配の最盛期にフランスで使われた言葉に「文明化の使命(mission civilizatrice)がある。もともとフランス人は自国の文化に強い誇りを抱いていたし、フランス革命によって英国に負けない(それ以上の?)人権の母国となったとの意識から植民地領有の正当化の論理として用いられた。むろん、フランス植民地支配が他国、例えば英国や米国のそれより文明的だったとは言えないだろうが、フランス人の植民地認識の一面ではあった。 

 今朝の『朝日新聞』に旧フランス領植民地のシリアの旧アサド政権時代の暴政ぶりが三回の連載で紹介されている。長期の内戦中だったことを割り引いても、「身の毛がよだつ」としか言いようのない暴政である。これでは私はフランスが自国の植民活動の正当化のため使った「文明化の使命」を「偽善的」と片付ける気にどうしてもなれない。

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