2013年12月31日火曜日

高齢者の甘えはいただけない

今朝、偶然スイッチを入れたNHKの「耳をすませば」というタイトルの番組で、山崎豊子、天野祐吉両氏の生前のインタビューが放送されていた。天野氏の朝日新聞のコラム「CM天気図」は私も愛読者で、独特のユーモアを多年楽しんできた。しかし、今回の発言は後期高齢者のという政府の決めた分類名が官僚的で血の通わない命名だとの批判で、「大老」などもっと敬意のこもった名称にすべきだ(これは無論ユーモアまじりだが)というものだった。がっかりだった。
「末期」ならともかく、後期高齢者には何ら悪い意味は無く、該当する私自身何の違和感もない。言わば機械的分類に過ぎない。高齢者が多年にわたり身につけた知識や知恵に敬意を払うのは極めて望ましいことであり、高齢者の私に異論があるはずも無い。しかし、加齢自身に特別の価値がある訳では無い。
神戸地震以後の自然災害での大勢の若者ボランティアの活躍には頭が下がる人が多いだろう。私自身それが出来る年齢ではないが、若者であったとしてもボランティア活動に参加したかどうか全然自信がない。人間の価値は年齢とは無関係であり、高齢者にも甘えがあってはならない。電車などのシルバー席の優先と混同は出来ない。結局のところ後期高齢者に代わる名案は見つからなかったようだ。当然であろう。

2 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます。昭島市のTです。
    ブログを始められたんですね、ブックマークに入れましたので時々見に行きます。

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  2. こんにちは!岩手県在住の志賀です。
    久しぶりに授業を受けているようで嬉しいです。
    「加齢自身に特別の意味があるわけではない」というお言葉、特に素敵でした。
    心に刻んで日々精進していきたいと思いました。

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