2026年7月5日日曜日

 川辺川ダムと人物評価の難しさ

  例年7月4日には2020年の熊本水害(球磨川豪雨水害)の回顧記事が新聞に載る。ダム工事への住民の反対運動の成果と一時は評価された球磨川(正しくはその上流の川辺川)ダム建設の中止がその後の水害を生んだ。

 ある時期、わが国では反コンクリート、反ダムの運動が世論の支持を得て何十年前からの川辺川ダム計画が中止となった。その理由の一つが当時日本一の清流と報ぜられていた川辺川の観光資源としての価値の低下を恐れた人吉盆地の住民を含む熊本県民の世論でありそれを重視した当時の蒲島熊本県知事の「英断」だった。

 同知事は一介の農協職員から選ばれて米国留学を果たし、その後同県知事に選ばれた言わば立志伝中の人物で、私もそれとなく尊敬していた。ところが、反コンクリート、 反ダムの「時代の正義」になびいてダム建設中止を決断した。

 水害後は県民世論がダム建設支持に変わり、現在は川辺川の上流に「穴あきダム」を建設して清流維持と水害防止を図るとなったとか。蒲島氏のケースだけではないが、人物評価は棺を覆うまで難しい。もしかして棺を覆っても?

0 件のコメント:

コメントを投稿