ここ数年、否この数十年、中近東で殆ど唯一安定した国家運営を続けて国はどこか。それはヨルダン王国であり、まるで中近東の国家ではないかの印象である。しかし、同国はイスラエルと直接国境を接する稀な国家の一つである。それは何故か? ヨルダン王家、とくに現フセイン国王の知恵の結果であると私は考えている。
ヨルダンがトランスヨルダンと呼ばれていた頃からの王家の後継者である彼は、第3次中東戦争(1976年)の頃から慎重にイスラエルとの対立を避けてきた。同じくイスラエルの隣国で未だに紛争を抱えているシリアやレバノンとの違いは大きい。
ヨルダン王国は「アラブの大義」のスローガンに動かされることなく、自国と自国民の生活安定を最優先して来たかに見える。イスラム原理主義者から見れば不徹底で不快極まるだろうが、国民の幸福の物差しからすれば賢明な指導者ではなかろうか。中近東では、報道機関に忘れられそうな国ほど不幸の度合いは低いと私は考える。
追記 三日後に腰痛治療のため入院しますので、しばらくブログを休みます。悪しからず!